免疫力の低下で起こる症状は?何に気をつければいいのか知っておこう

免疫力

終わりの見えないコロナ禍。免疫力が下がって感染してしまったら・・と思うと怖いですよね。

いぬ
いぬ
免疫力が下がるとどうなるの?
いろいろな感染症にかかりやすくなってしまいます。
医師
医師
いぬ
いぬ
でも自分の免疫力が下がっているかどうか判断できないよ!
大丈夫です。免疫が下がる原因を知れば、
免疫力を上げるためには何に気をつければいいのか分かりますよ。
医師
医師

冬は感染症が流行りやすい季節です。免疫力が下がるとどんなことが起こるのでしょうか。免疫力が低下する原因と症状について、医療従事者として10年以上働いている私がご説明します!

免疫力とは?

免疫力とは、細菌やウイルス、汚染物質から身体を守る機能のことです。

免疫力が下がるとどうなるの?

免疫力が下がると風邪などの感染症にかかりやすくなります。
そして、老廃物の処理も免疫機能が行なっているので、免疫力が下がると肌が荒れたり、アレルギー症状が出たりします。

感染症にかかりやすくなる

免疫力が下がると、風邪やインフルエンザなどのウイルスが体内に侵入しても排除できなくなるので、感染症にかかりやすくなります
体温が下がると血行が悪くなり、免疫細胞が活性化しにくくなります。そしてウイルスは低温で活発になりやすいので、感染症は冬に流行することが多いのです。

食中毒

食中毒は細菌などが体内に侵入することで起こります。免疫力が高いと、それらの菌を取り込んでしまっても退治できるのですが、免疫力が低下している人や、小さい子どもやお年寄りなど免疫力が低い人は菌を退治できずに、食中毒にかかりやすくなります。食中毒の原因になる細菌は、気温と湿度が高い梅雨の時期や夏に繁殖しやすくなるので注意してくださいね。

がん

がんとは、細胞が異常な細胞(がん細胞)になり大きくなったもののことです。
免疫力が高いと、免疫細胞でががん細胞を排除してくれるので、がん細胞になる可能性は低いのですが、免疫力が低下するとがん細胞を排除できなくなり、がん細胞が大きくなってしまいます。

免疫力が下がる原因は?

免疫力が低下する原因は様々です。

疲労やストレス

ストレスなどで精神的、肉体的にも疲れている状態が続くと自律神経が乱れ、循環機能が悪くなり、免疫細胞の働きが低下してしまいます。すると、ウイルスなどの侵入を防ぐ免疫機能の働きが悪くなり、免疫力の低下につながります。

加齢

年を重ねると血流が悪くなったり、臓器が衰えたり、骨髄や胸腺が萎縮したりして、免疫細胞の数が減ってしまうので、免疫力の低下につながります。

タバコ

タバコに含まれる有害物質がさまざまな障害を引き起こし、免疫力が低下してしまいます。肺胞マイクロファージと呼ばれる肺に存在する免疫細胞が、タバコによってダメージを受け、免疫機能が低下します。そして、ニコチンが血管を収縮させたり、一酸化炭素が引き起こす慢性的な酸欠状態が血液の循環を妨げ、免疫細胞が体内を循環しにくくなります。

飲酒

お酒を飲みすぎると肝臓がアルコールを分解できなくなり、肝機能が低下します。肝機能が低下すると、栄養を身体に摂り込めなくなり、免疫力低下を引き起こすのです。そして、お酒に含まれるエタノールは、がんの原因になると言われています。

免疫力の低下を防ぐには?

運動

毎日軽い運動をすることで、ナチュラルキラー細胞が増えます。ナチュラルキラー細胞とは、体内にウイルスや細菌、がん細胞などを見つけると退治してくれる免疫細胞です。毎日の週間に軽い運動を取り入れてみましょう。

睡眠

眠ってから2〜3時間ほど経つと成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、疲労を回復させたり、細胞を修復してくれる働きがあります。

そして睡眠を取ることで、ストレスを解消することもできます。良質な睡眠をとるためには、下記の記事をご参照ください。

バランスのとれた食事

免疫力を上げるためには、バランスの良い食事を摂ることが大切です。

下記記事を参照して、毎日の食事に取り入れてみてください。

まとめ

  • 免疫力が下がると、感染症や食中毒にかかりやすくなる
  • 免疫力が下がると、がん細胞を排除できなくなり、がんになってしまう可能性がある
  • ストレス、過労、タバコや酒が免疫力を低下させる
  • 運動、睡眠、食事が免疫力を上げてくれる

ウイルスや細菌などから身体を守るためにも、免疫力を低下させたくないですね。
免疫力を高くするために、健康的な睡眠、運動、食事を心がけましょう。