免疫力を高める栄養を飲み物で摂取しよう!手軽にできる免疫力アップ法

健康 免疫力

寒い冬の季節に温かい飲み物を飲むと身体が温まり、ほっとしますよね。
そんなリラックスタイムに免疫力を上げる効果を取り入れることができればうれしいですよね。

免疫力を上げる効果がある食べ物はたくさんありますが、実は飲み物にも免疫力を高めてくれるものがたくさんあります。飲み物ならではのメリットもあります。

免疫力を高める効果のある飲み物をご紹介します。

免疫力とは?

免疫力とは、ウイルスや細菌などの異物が身体に侵入したとき、それを攻撃し、身体を守ってくれる機能のことです。免疫力が下がると風邪を引きやすくなったり、肌が荒れたり、アレルギー症状が出たりします。

免疫力アップ効果のある飲み物は?

緑茶

緑茶には抗菌抗ウイルス作用があるカテキンが豊富に含まれています。その他に、抗ガン作用やコレステロールを下げる作用、血糖の上昇を抑える作用などもあるので、ダイエットにもおすすめです。

緑茶に含まれるカテキンには4種類あり、その中のエピガロカテキンには、病原体が粘膜から侵入してくるのを防いでくれる粘膜免疫系の働きを良くする効果があります。
冷水で緑茶を淹れると、エピガロカテキンの効果が発揮されやすくなるので、粘膜免疫系を活性化するためには、冷水で淹れることをおすすめします。

そして、エピガロカテキンガレートと呼ばれるカテキンには殺菌作用と解毒作用があります。風邪ウイルスや、細菌性胃腸炎などの食中毒から身体を守ってくれる効果があります。
エピガロカテキンガレートは20℃以下の低温では抽出されにくく、70℃以上~80℃以下のお湯で淹れると最も効率的に抽出することができます。

ペットボトルのお茶は添加物が多く含まれており、栄養素が少なめです。
できれば、ティーバックや茶葉から淹れた緑茶を飲みましょう。

野菜、果物のジュース

野菜や果物には抗酸化作用があるポリフェノールや、腸内環境を整える食物繊維が含まれています。

野菜や果物をたくさん食べるのは大変ですが、こういったスムージーなどにすると手軽に免疫力を上げる栄養素を摂ることができます。

特におすすめの野菜や果物は・・

リンゴ

抗酸化作用があるポリフェノール、腸内環境を整えてくれる食物繊維、ナトリウムを排出してくれるカリウムが豊富に含まれています。
りんごポリフェノールは皮に多く含まれているので、皮ごと食べましょう。スムージーに入れるときや、すりおろして食べるときも皮ごと使用するのがおすすめです。

にんじん

ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれています。そしてにんじんに含まれるβ-カロテンは粘膜免疫系を活性化してくれる他、活性酸素から身体を守る抗酸化作用があります。生のにんじんから摂るよりもジュースとして摂取するほうが1.5倍吸収率が高いので、免疫力を上げるためなら、にんじんはジュースの方がおすすめです。

生姜

生姜に含まれる辛味成分には強い殺菌力あり、ウイルスを撃退してくれます。そして、生姜には身体を温める作用があります。身体が温まると血行が良くなり、免疫細胞が活性化します。

生姜を摂るなら、紅茶がおすすめです。紅茶に含まれる紅茶ポリフェノールには抗酸化作用があり、生姜と一緒に飲めばさらに免疫力が上がる効果があります。

ココア

ココアにはカカオポリフェノールが豊富に含まれており、ウイルスや細菌を身体から排除してくれるナチュラルキラー細胞を活性化してくれる効果があります。他にも、免疫細胞の元であるたんぱく質や、カルシウム、腸内環境を整えてくれる食物繊維も含まれています。

ウイルスを撃退してくれる作用のある生姜を入れたココアもおすすめです。

乳酸菌飲料

乳酸菌には、腸内環境を整える働きがあります。そして体内に侵入したウイルスを食べてくれるマクロファージという白血球を活性化する働きもあります。

しかしスーパーの乳酸菌飲料売り場に行ってみても、いろいろな種類が販売されていて、どれが免疫力を上げる効果があるのか分からず、迷ってしまいますよね。

激しい運動をするスポーツ選手に乳酸桿菌(L.カゼイ)を65億個含む乳酸菌飲料を1日2本、16週間飲用してもらったところ、上気道感染症(いわゆる風邪)の発症が抑制されました。また、唾液中のIgA抗体の濃度はプラセボ(偽薬)※群では低下しましたが、乳酸桿菌飲用群では一定のレベルに維持されました。IgA抗体はB細胞がつくる抗体の一つで、唾液や気道粘膜など外界と接触する場所に多く存在し、細菌やウイルスの体内の侵入を防いでいます。

健康な成人に乳酸球菌(Lc.ラクティス)で発酵させた発酵乳(乳酸球菌を1,000億個含む) を10週間飲用してもらったところ、飲用期間中の風邪・インフルエンザの累積罹患者数はプラセボ(偽薬)群が14名であったのに対して、乳酸球菌飲用群は7名と抑えられ、「咳・のどの痛み・熱っぽさ」等の風邪・インフルエンザ様症状も軽減されました。

>>一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会

なので、風邪を予防するためなら、L.カゼイが含まれるヤクルトが良さそうですね。

はちみつ

殺菌作用や抗ウイルス作用があり、ビタミンB1、B2、C、ミネラルなどが含まれるはちみつ。ビタミンB2には、粘膜の働きを良くする効果あり、ウイルスの侵入を防いでくれます。ビタミンCは免疫力を高めてくれたり、美肌効果やダイエット効果などもあります。

煎じ薬

上記の記事にある煎じ薬をお茶代わりに飲むこともおすすめです。ただし、漢方は薬なので、用法用量を守ってくださいね。

まとめ

  • 緑茶には抗菌抗ウイルス作用があるカテキンが含まれる
  • 緑茶を飲むならペットボトルより茶葉
  • 免疫力アップ効果のある野菜や果物はスムージーで摂る
  • 乳酸菌飲料を選ぶならヤクルト

食べ物とは違い、飲み物は気軽に摂取することができるので、毎日の生活に簡単に取り入れることができます。毎日摂る飲み物に免疫効果を積極的に取り入れて、寒い季節を健康的に乗り切りましょう!