良い睡眠に導いてくれる曲とは? 癒やし効果のある音楽の選び方

睡眠

朝スッキリ起きれない、途中で起きてしまう、布団に入ってもなかなか眠れないなど、みなさん経験がありますよね。早く寝なくちゃ・・!!と思うほど、眠れなくなってしまったり・・・そんなときにおすすめなのが、リラックスできる音楽です。まずは脳を休ませ、身体をリラックスさせることが大切です。

眠りやすくなる音楽の特徴

自然に眠るためには、脳がリラックス状態になるアルファ波が出る音楽がいいと言われています。アルファ派とはリラックスした状態時に脳から発生する電気的信号のことです。他には、通常の覚醒している状態時に出るベータ波、浅い睡眠でまどろみの状態時に出るシータ波、深い睡眠の状態時に出るデルタ波などがあります。アルファ波が出ると脳がリラックスし、深い眠りにつくことができます。眠る30分〜1時間前に効果のある音楽を聞き始めることで、身体が眠る準備を始めてくれます。

今回はそんな音楽の特徴を紹介します。

メロディーのみの曲

メロディーだけの音楽を選びましょう。歌詞があると、無意識のうちに歌詞を追ってしまったり、考え込んだりしまったりして、脳が覚醒し、目が冴えてしまいます。他にも、気分が高揚する激しい曲やテンポの速い曲は避け、歌詞のないゆったりとしたクラシックミュージックやオルゴールの音を選ぶといいでしょう。

高周波を含む曲

4000ヘルツ以上の高周波音を含む音楽は副交感神経の活動を引き起こします。そして、心拍や血圧が安定し、脳がリラックスすることで、アルファー波が出やすくなります。特にモーツァルトの音楽にはそんな高周波音が多く含まれており、音楽療法にも使われています。ゆったりとした曲調の音楽を聴くと、脳をリラックスさせる幸せホルモンのセロトニンが分泌されます。セロトニンはメラトニンという睡眠ホルモンに転換されますので、よく眠れるようになります。


育児のモーツァルト
こうした育児用のモーツァルトのCDも発売されているように、赤ちゃんを寝かしつけるときに流すと、スムーズに寝てくれる効果があるようです。育児でお疲れのお父さんやお母さんも、赤ちゃんと一緒にリラックスできますね!

自然の音

鳥のさえずりや川の音など、自然の音には癒し効果があります。これは「1/f(エフぶんのいち)ゆらぎ」と呼ばれます。1/fゆらぎは一定ではないリズムのことで、これリズムを見たり聞いたりすると、脳内にアルファー波が出て、私たちは心地よいと感じます。たとえば、小川のせせらぐ音や鳥のさえずり、たき火の炎などがあります。

こういうたき火の炎だけを映す番組がありますよね。これは炎の動きに1/fゆらぎの効果があり、脳がリラックスでき、穏やかな睡眠に導いてくれます。

くらげの動きもそうです。一定に見えて一定ではないくらげの動きを見ていると、脳がリラックスし、穏やかに眠ることができます。

木目調の空間が落ち着く理由も、木目の1/fゆらぎ効果があるからです。先ほど紹介したクラシック音楽も1/fゆらぎを含んでいると言われています。

注意すること

寝る前にこうした曲を聴くとき、周りで寝ている家族や友達に配慮するために、イヤホンやヘッドホンをつける方もいらっしゃると思います。しかし、イヤホンをしたまま寝ると耳が痛くなったり、頭痛が起こることがあります。寝返りをうつことで耳の中を傷つけたりすることも。そして長時間イヤホンで音を聞いていると、脳の筋肉が収縮し、血行が悪くなり、首の痛みやこりを起こします。長時間、大音量で聞いていると難聴になる危険も・・・

音楽をかけたまま眠りたいなら、スピーカーやウェアラブルスピーカーを使用し、できるだけ音量を下げて、寝る前に止めるか、眠りにつくタイミングで自動的にタイマーが切れるようにしておきましょう。

まとめ

  • 寝る前は脳をリラックスさせることが大切
  • 寝る前に聞く曲は、メロディのみの曲がいい
  • 高周波を含むクラシック曲や自然の音が効果的
  • イヤホンをつけたまま眠らないようにする
  • 寝る前にタイマーをつけ、音楽が切れるようにする

ゆったり眠るためには脳や身体をリラックスさせることが効果的です。そんな効果のある音楽を聞いて、毎日自然で穏やかな睡眠をとりたいですね。