ビタミンEのサプリに抗酸化の効果を期待するなら選び方には注意して!

サプリ

ビタミンEの働きは強力な抗酸化作用というものが有名ですよね。
美容とかアンチエイジングに良いと言われていますからサプリで摂ることを心掛けているという人も多いのではないでしょうか。

ところがですね。
このビタミンEのサプリの中には抗酸化の働きが望めないものがあるんです。

ねこ
ねこ
え~!じゃあ意味ないじゃ~ん!

今回は安易に買ってしまって失敗しない様に
抗酸化作用が無いビタミンEサプリメントの見分け方についてをお伝えしてまいりますね。

美容やアンチエイジングの為にこれからサプリメントを飲もうと思っていた方にも気になる内容だと思いますので、是非読んでくださいませ!

若返りたければビタミンEのサプリの選び方には気を付けよう!


ビタミンEのサプリメントには抗酸化作用を望めないものがあるんです。

ねこ
ねこ
それでは若返りには使えないという事になってしまいますよ!

なんでこの様なものが存在しているのかは後で順に説明いたしますね。
最初に選んではいけないものというのはどの様なもので、どうやって見分けていったら良いのかについてお伝えしてまいりま~す。

ラベルの商品名だけ見て

いぬ
いぬ
ビタミンEだからこれでいいや~

っというのでは損をしてしまいかねませんよ!

ビタミンEのサプリメントは3種類ある!

  • 天然ビタミンEサプリメント
  • 天然型ビタミンEサプリメント
  • 合成ビタミンEサプリメント

このうちで抗酸化の作用がもっとも高いものは天然ビタミンEサプリメントになります。
次に天然型ビタミンEです。
この天然型ビタミンEというのは天然に比べると大体半分くらいの抗酸化作用しかないのだそうですね。

天然のものと天然型では名前は似ています抗酸化の作用だけでみれば大きな開きがあるのです。

くま
くま
抗酸化の作用が半分なら倍の量のサプリを摂ればいいのでは?

っとかも思う人もいるかもしれませんね。

けれども、これは過剰摂取につながる恐れもあるのでお勧めは出来ません

合成ビタミンEになると殆ど抗酸化の効果はなくなってしまいます

いぬ
いぬ
なんだそりゃ~!

天然型と合成品のビタミンEサプリでは抗酸化作用は期待できない!

結論としてはビタミンEのサプリメントに抗酸化作用を期待するなら「天然型」と「合成品」のサプリは買わないことです。

ねこ
ねこ
値段が安いからといって考えなしに買ってしまっては失敗の元!

天然ビタミンEのサプリメントを選ぶ方法とは

これは表示されている成分を確認すると天然かどうかが判別出来ます。

「ビタミンEの成分の違いを見る方法」

天然  ==> 「d-α-トコフェロール」の表示
天然型 ==> 「酢酸d‐α-トコフェロール」の表示
合成  ==> 「dl−α−トコフェロール」の表示

この様に「天然ビタミンE」の「d-α-トコフェロール」 という記述のあるものを選ばないといけません。
天然型にも同じ記述がありますが頭に「酢酸」がついているものは選んではいけません

天然ビタミンEと天然型ビタミンEの違いとは

サプリメントの「天然」と「天然型」というのは表現は似てますが、
成分は違うものになります。

自然界のビタミンE(トコフェロール)には「α(アルファ)」の他に「β(ベータ)」「γ(ガンマ)」「δ(デルタ)」という4種類があります。

中でも「α(アルファ)」が一番体の中でよく働いているのですが、収集しようとすると効率が悪くってコストが掛かってしまうのです。

けれども他のビタミンEの種類である「β(ベータ)」や「γ(ガンマ)」、「δ(デルタ)」に酢酸などで化学処理をしてあげると、
なんとαトコフェロールにすることが出来るのだそうです。

「β」や「γ」、「δ」というビタミンEは比較的安価な食品にも含まれているので手を掛けてαトコフェロールを作ってもコストを安くできます。
その為に天然型ビタミンEというサプリが存在しているのです。

天然型ビタミンEは成分には「酢酸d-α-トコフェロール」と書いてあります。
天然型のビタミンEというのは安価でいいのですが体に吸収されにくい特性があります。
更に抗酸化作用に関しては天然ものに比べて半分くらいの作用しかありません。

「天然型ビタミンEサプリメント」では抗酸化作用は満足した結果が得られない!

天然ビタミンEと合成ビタミンEの違いとは

天然のビタミンEは
d-α-トコフェロールです。
合成のビタミンE
dl-α-トコフェロールです。
先頭が「d」なのか「dl(ディーエル)」なのかで抗酸化作用に関しては差がありますね。

なんでも天然のビタミンEというのは不安定で、空気中に置いておくと酸化され易いものなのだそうですね。
これを酸化しにくくする事を安定化というのだそうです。

合成ビタミンE安定化されたビタミンEなのです。
しかしながら

ねこ
ねこ
「酸化しなくなって良かったね!」

ではないのです。
この安定化をする為に抗酸化の働きのあるところを変えてしまっているのです。

いぬ
いぬ
あらら~!

ビタミンEの種類について

ビタミンEというとなんだか一つだけの栄養素の様にも感じてしまいますが、今までにも書いたように種類があるのです。
そして、なんと全部で8種類のものがあるんですね!

ねこ
ねこ
え~!4つだと思ってた~!

ビタミンEは8種類ある!

ビタミンEには2つのタイプがあります。
トコフェロールトコトリエノールです。
この2つのタイプにそれぞれ「α」「β」「γ」「δ」の4種類があるのです。

2つのタイプ × 4種類 = 8つのビタミンE

という事になります。

トコフェロール トコトリエノール
α-トコフェロール α-トコトリエノール
β-トコフェロール β-トコトリエノール
γ-トコフェロール γ-トコトリエノール
δ-トコフェロール δ-トコトリエノール

体内にはα-トコフェロールが1番多い

体内で最も多くて生理作用が強いのはα-トコフェロールです。
その為に通常ビタミンEといった場合にはα-トコフェロールを指している事が多いです。
生理作用に関してはα-トコフェロールとその他のトコフェロールでは以下の様に違いがあります。

α-トコフェロールの生理作用を「1」とした場合、
β-トコフェロール「0.4」
γ-トコフェロール「0.1」
δ-トコフェロール「0.01」

とされています。

トコフェロールとトコトリエノールの違いについて

トコフェロールとトコトリエノールの違いは化学構造の結合に詳しくないと分からない様ですね。
だから簡単に分かる特徴だけをお伝えします。

トコトリエノールの方が細胞膜への吸収がされ易くって、
すばやい効果や作用が発揮されるのですって。
この効き目に関してはトコフェロールの50倍ともいわれています。

「それぞれの特徴的な作用について」
トコフェロール:作用は持続性がある
トコトリエノール:即効性のある作用(効き目が早い)

主な各々のビタミンEの効果は以下の通りです。

α-トコフェロール 抗酸化作用、抗炎症作用、酸化ストレス抑制作用等
β-トコフェロール 抗酸化作用
γ-トコフェロール ナトリウム利尿作用
δ-トコフェロール 抗酸化作用
トコトリエノール 抗酸化作用、ナトリウム利尿作用、抗アレルギー作用、
抗腫瘍作用、抗動脈硬化作用等

ビタミンEそれぞれ単独で摂取するのではなく一緒に摂るというのが良い様です。
そうすると期待する効果が出ます。
(最近の研究ではα-トコフェロールだけを摂取しているとγトコフェロールが摂取されなくなるという事も分かってきています。)

サプリメントでいえば混合タイプというものですね。
サプリメントにはトコフェロールのものが多くてトコトリエノールのものは少ない様です。

抗酸化に効き目があるおすすめのビタミンEサプリメント

安心の国産のものでお値段で選ぶなら
(d-α-トコフェロールのみ含まれている)
ビタミンE サンセリテ サプリメント

混合トコフェロールで選ぶなら
E-400 混合トコフェロール配合 250粒

トコトリエノールとトコフェノールの両方が入っているのを選ぶなら
(最近注目のγトコフェロールも入ってます!)
ビタミンE 30日分 ファンケル

混合トコフェロールがオススメである理由の動画紹介

ビタミンEのサプリっていつ飲むといい?朝とか夜とか

ビタミンEというのは脂溶性で体に蓄えられる物質です。
ビタミンでも水溶性のものなどは性質上、朝から数回に分けて摂った方が良いのですがビタミンEに関してはそういう事はありません。
比較的体外への排出は早い方ではありますが、摂取するのに朝とか夜とかの区別は付けなくても良いようですね。

それよりも脂溶性である事から油分の多い食事の時一緒に摂ると吸収率は上ります。
朝から脂っこいものを食べると胸焼けしてしまう人とかは昼とか夕方の活動している時に油っけの有るものと一緒に摂ったらいいです。

他の栄養素との飲み合わせについて(メリットとデメリット)

ビタミンEの他にも抗酸化作用のある栄養素は存在します。
それらとは飲み合せても良いのでしょうか?
女性が良く飲んでいる鉄分サプリと飲み合せたらどうなのかについてもこちらでお伝えしておきますね。

良い飲み合わせ(食べ合わせ)について

飲み合せて良い栄養素:脂質、タンパク質、ビタミンC、βカロチン(ビタミンA)、セレン等

「脂質やタンパク質」
これらは食べ合わせて良い栄養素です。
ビタミンEは脂溶性であり、体の中ではたんぱく質のボールに吸収されて運ばれていきます。
その為に油やたんぱく質を一緒に摂ると吸収され易くなったり体の中での働きが活性化されたりします。

「ビタミンC」
ビタミンCにも抗酸化作用がありますがビタミンEにとって相乗効果が期待できます。
ビタミンEが体の中で自らを酸化させる事で脂質の酸化を防いでくれるのですが酸化したビタミンEをビタミンCが元に戻してくれるのだそうです。
そうしてまたビタミンEは効果を発揮してくれる様になるのです。


「βカロチン(ビタミンA)」
こちらは抗酸化の作用ではないのですが、ビタミンEには、ビタミンAの効果を高めるという作用があります。
ビタミンAには目の働きを助けたり、網膜などを健康に保つ作用があります。
疲れ目やドライアイなどに効果的です。
ビタミンAは過剰に摂取してしまうと体に影響が有る事もあります。
その為、体の内部で必要なビタミンAになってくれるβカロチンをビタミンAの代わりに摂ると過剰摂取になりずらくなります。

「セレン」
セレンはミネラルの一種です。
活性酸素によって酸化した脂質を分解する為には欠かせない成分です。
このセレンも強力な抗酸化力があってビタミンEと合わせる事で効果が増大します。
細胞の老化防止(若返り効果)も効果がアップします。

鉄分のサプリは同時に飲んではダメ!

貧血が気になっている人などは鉄分のサプリメントを飲んでいる人もいるのではないでしょうか。
しかしながらビタミンEには鉄分の吸収を妨げる働きもあるのだそうです。
その為、同時に飲む事は止めておきましょう。
ビタミンEのサプリを飲んだら少なくとも8時間位は間を空けてから鉄分のサプリは飲んだ方が良いそうですね。


まとめ

  • 抗酸化作用の効き目が少ないビタミンEのサプリがある
  • ビタミンEのサプリメントは3種類
  • 天然型と合成品のビタミンEサプリでは抗酸化は期待できない
  • 抗酸化作用のあるビタミンEサプリメントを選ぶ方法
  • ビタミンEは実は8種類ある
  • 抗酸化に効き目があるおすすめのビタミンEサプリメント
  • 混合トコフェロールがオススメである理由の動画紹介
  • ビタミンEのサプリを飲むタイミングはいつなのか
  • 他の栄養素との飲み合わせについて(メリットとデメリット)

についてお伝えしてきました。

美容の為、アンチエイジングの為、更に健康の為といろいろと効果が期待されているビタミンEなのですがビタミンEだけでも8種類のものがあったという事は知らなかった人も多かったのではないでしょうか。

更にサプリメントの種類によっては抗酸化作用が期待出来ないなど選び方に注意が必要である事も分かって頂けたのではないでしょうか。

単純にラベルの栄養素名を見て値段だけで買う事を決めてしまうと損をする事もあるという事でしたね。

サプリメントは薬ではありませんが、体に与える良い効果はホントに助かります。
自分が思っている効果を出したいなら、少しばかりの勉強も必要になってくるという事なのでした。

今回の調査では、「なんでも飲んでおけば良い」というのではなく、「キチンと効果のあるものを選んで計画的に摂取する事」が大切だなぁっと思いました。

サプリメントを健康の為に使うのならキチンと知識と節度を持って使う様にいたしましょう!
そして、明るく健康的に過ごしていきましょうね~!

未来の健康は正しい知識と行動でつくる!

ファイト~!