サプリって肝臓に悪いの?サプリと肝臓の関係と薬物性肝障害とは?

サプリ 健康

”サプリが肝臓に負担をかける”という噂を聞いたことはありますか?
私たちの身近にある『サプリ』。
健康のため、美容のため、ダイエットのためなど、日常的に飲んでいる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、サプリと肝臓の関係薬物性肝障害について、また肝臓に良い生活習慣までお伝えしていきます。

サプリと肝臓の関係

口から摂取したサプリは肝臓で代謝や解毒されるため、サプリと肝臓は直接的に関わっています。

そもそも肝臓の働きって?

肝臓は、みぞおちの少し右側にあり、体の中で1番大きな臓器です。
肝臓の役割を一言で言うと、たくさんの酵素を使って摂取した栄養素などを化学変化させることで、500種類以上の働きをすると言われています。

主な肝臓の働き①胆汁の生成・分泌

胆汁を作り、分泌して十二指腸へと流します。胆汁は脂肪の乳化やたんぱく質の分解に作用します。

主な肝臓の働き②代謝(栄養素の分解や合成)

食物から吸収した栄養素を利用しやすい物質にして貯蔵します。
また、必要に応じて貯蔵した物質を分解してエネルギーを作り、体で使えるようにします。
例:糖質代謝、たんぱく質代謝、脂肪代謝、脂肪酸の合成や分解など。

主な肝臓の働き③解毒作用

肝臓は体に有害な物質(アルコールやニコチン、代謝の際に生じた物質)を分解し、毒性の低い物質に変えて排泄します。
解毒作用が追い付ないほどアルコールや薬物を過剰に摂取すると、肝臓に大きな負担をかけることになります。

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肝臓の機能が低下したらどうなる?

肝臓は代償作用や再生能力が高く、機能が低下してもカバーして働きを維持することができます。
そのため、肝臓に負担がかかっていても自覚症状が出にくく、”沈黙の臓器”とも呼ばれます。
健康診断などの血液検査で、肝臓の異常を初めて知ることも多いです。

  • 黄疸(肌や白目が黄色くなる)
  • 全身のだるさ
  • 尿の色が濃くなる
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • むくみ
  • お腹の張り感 など

もしも症状かも?と感じたら、我慢せず病院を受診するようにしましょう。

サプリは肝臓に悪いのか

くま
くま
肝臓は体に入った栄養素を代謝し、
有害な物質は解毒している

って話だったね
つまりサプリに、代謝したり
解毒が必要な物質が多く入っている
肝臓に負担がかかるってことだね。
いぬ
いぬ

薬物性肝障害とは?

服用したサプリや薬の副作用で肝臓が障害された状態。
軽い症状であれば、服用の中止により改善することが多いです。

肝臓に負担をかける原因①:サプリの過剰摂取

サプリや薬は肝臓で代謝・無毒化されます。
そのためサプリを規定量以上に摂取すると、肝臓への負担が大きくなります。
肝臓への負担が続くと、体内に入った成分を無毒化しきれず薬物性肝障害を起こしてしまうことがあります。

肝臓に負担をかける原因②:アレルギーなど体質によるもの

元々アレルギー体質を持っていたり、他のサプリや薬などで機能障害が出現したりした経験がある方は、摂取量とは無関係で肝臓の機能障害が出てしまうことがあります。

また、体質によっては肝臓内での酵素の活性が低く、サプリを無毒化する効率が悪くて肝臓に障害が出やすい人もいます。

症状は肝臓の機能低下時の症状とほぼ同様な症状がみられます。
自覚症状はない場合が多く、自覚したとしても症状は軽いことが多いのも一緒です。

肝臓に負担をかけやすい物質って?

  • 脂溶性ビタミン
  • 化学物質
  • 添加物

脂溶性ビタミン

ビタミンには大きく2種類あります。

脂溶性ビタミン

ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK
必要以上摂取すると肝臓に貯蓄されます。
肝臓に貯蓄される為、過剰摂取によって肝臓に負担がかかってしまいます。

水溶性ビタミン

ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、、ナイアシン(ニコチン酸)、パントテン酸、葉酸、ビオチン
必要以上摂取すると尿として排泄されます。

化学物質・添加物

肝臓はサプリに含まれる添加物も代謝・解毒するので、添加物入りのサプリの摂取によって肝臓に負担がかかってしまいます。
保存料・着色料・pH調整剤など。

肝臓に良い生活習慣

  • バランスの良い食事をとる
  • 肝臓に良い栄養素をとる
  • 肝臓に良い食事をとる
  • 肝臓に悪い生活習慣は避ける

肝臓に良い栄養素・食事

たんぱく質

肝細胞を再生するために、肉・魚・卵・牛乳・乳製品・大豆製品など良質なたんぱく質を摂るようにしましょう。
高たんぱく、低脂質だとより体に良いと言えます。

  • 鶏肉(特にささみ・むね)
  • ぶた肉(もも)
  • 鮭、うなぎ、ぶり
  • 牛乳・チーズ
  • 豆腐・納豆

ビタミン

ビタミンは肝機能のサポートの働きをします。
特にビタミンA・C・E・B1・B12は肝臓を強化してくれます。
水溶性ビタミンは尿として排泄されるので負担は少ないですが、脂溶性ビタミンは過剰摂取で肝機能低下を引き起こすことがあるので摂取量を守って摂取しましょう。

ミネラル

鉄・亜鉛・セレンなどのミネラルは、ビタミンと共に肝機能をサポートします。

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肝臓に悪い生活習慣

  • 過度の飲酒
  • 肉や揚げ物・炭水化物の食べ過ぎ
  • 薬品の摂りすぎ
  • 添加物、農薬など化学物質の摂取

分かりやすい動画はこちら

まとめ

  • 口から摂取したサプリは肝臓で代謝や解毒されるため、サプリと肝臓は直接的に関わっている
  • 肝臓の働きは『胆汁の生産や分泌』『代謝』『解毒作用』
  • 肝臓の機能低下では黄疸やだるさ、吐き気、などの症状がある
  • 薬物性肝障害とは、服用したサプリや薬の副作用で肝臓が障害された状態
  • サプリの過剰摂取、アレルギーなどの体質によって肝臓に負担がかかる
  • 肝臓に負担をかける物質は『脂溶性ビタミン』『化学物質』『添加物』
  • 【肝臓に良い生活習慣】バランスの良い食事、肝臓に良い栄養素・食事をとること
  • 【肝臓に悪い生活習慣】過度の飲酒、肉・炭水化物の食べ過ぎ、添加物の摂取

体に欠かせない働きをしている肝臓、良い習慣に気を付けていきたいですね。
サプリを飲む方は表示量に気を付けて、肝臓に負担の少ないよう過ごしていきましょう。

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